風神(2017年10月30日)

風は神がおこすものと
信仰されていたころ

雷もまた神がおこすものと
信仰されていた

いつしか信仰が薄れゆき
木枯らしが数えられるものとなり
下界の現象とみなされる

本当は今も神が風をつかさどる
道端を
庭の片隅を
吹き抜けて現われわたる
今朝の青空

木枯らし1号の吹いた今朝
神がいたるところに満ち満ちていた

よくばり(2017年10月28日)

あれがほしい
これがほしい
そんな貪欲さはないつもり
けれど
愛されたい
好かれたい
そんな貪欲さがわたしの中には
ある

それが夜ごと日ごとに
襲いかかる
人ってみんなこんなだろうか
学校へ行くと
天真爛漫な生徒たちに
見抜かれてしまう

一日
家にいて
飼い猫とじゃれていたい

うつむく君に(2017年10月28日)

さっきから椅子に座ったり

立ち上がって歩いたり

するとかなしくなってきた

うつむいみたら

足が見えていっそう

かなしくなってきた

この足はどこへも歩いていけないのだ

 

今度は上を向いてみた

天井が見えるだけ

おもしろくもないし

ますますかなしくなってきた

 

上を向いて歩こう

だなんて

かなしくて かなしくて

今のわたしにはできっこない

 

足元に飼いウサギがまとわりつくので

しゃがんで背をなでてやった

ふうわりとやわらかで

わたしの心がなでられているみたい

高知の町 ブラタモリ(2017年10月5日)

たまたまテレビをつけていたら

ブラタモリという番組で

高知の町を案内していた

江戸の城郭がどんなだったか

遺跡を見せていた

その美しさ、その秩序が

ありありとわかる番組であった

 

城郭を残しながら

その周囲に

新しい街並みを作っていく

そんな考えはなかったのだろう

堀をふさぎ、橋を埋め

アスファルト道路を張り巡らし

美しいとは言えない今日の姿を

作り出した

どれほど嘆こうと

二度とは戻らない城の町が

想像に中に立ち上がる

宿題をしない子どもたち(2017年10月4日)

宿題をしていた頃があった

なぜ宿題というか

こんなことは考えたことはなかった

ともかくやりさえすれば

よかった

大勢いる中では

宿題をしない子どもたちがいる

それは大変だ

小学生の低学年なのに

宿題をしないのは

大変だ

将来が決まってしまうようなものだ

口先と要領と冗談に紛らわすことで

生きていくことになるのだろう

学校の中で

宿題をさせてしまい

帰宅したら

自由に時間を使えるようにしてあげないと

こんな子どもたちは

救われない