人間は考える葦である
パスカルかく語りき
同時に人間は強靭である
いつも思うのだ
アフリカ大陸から歩き続けて
大陸の果てに到り
氷河期が何度もあった
それでも歩き続けた
靴もなく足の裏から血が流れただろう
食べ物もなく
けだものの肉だけを食べて
いったい何が楽しくて
そんな苦難に耐えたのか?
子どもらの笑う顔悲しむ顔に
限りない慈しみを感じて
親たちは生きる勇気をふりしぼったのだろう
老いた親を看取り残して立ち去る
涙をぬぐうこともできず
それでも生きる責任の重さをかみしめたのだろう