柑橘と書いて
かんきつと読めない人が多い
忘れられた漢字の多いこと
みかんは蜜柑
橘はたちばなと読んでもらえないだろう
読めても書いてはもらえないだろうな
雛人形の飾りに使われ
左近の桜 右近の橘
冬のみかんから始まり
伊予かん ネーブル
清見オレンジ
河内晩柑
夏みかんへ
一年中絶えることのない柑橘類
一個の柑橘を半個に割り
朝の食卓のはじまり
五月待つ花橘の香をかげば昔の人の袖の香ぞする
古今和歌集の頃と変わらず
みかんの花の香りは今も
人をひきつける