歯のメンテナンス

 虫歯をなおしたあと、定期的にメンテナンスに通うようになった。月に1回から1か月半に1回くらいの割合で、もう何年も同じ歯科医院でみてもらっている。磨き方のよくないところを指摘してもらったり、歯垢をとってもらったりしているうちに1時間はすぐにたってしまう。口の中がさっぱりして、医院の外に出ると、気持ちもわずかだけれども、晴れ晴れしてくるようだ。

 同じように月に1回、理容店に行く。髪を短くそろえてもらうと、やはり、気分がよくなってくる。歯も髪もどちらも首から上のメンテナンスを受けているわけだ。肩や腰をもんでもらったり、リフレクソロジーという足のマッサージもしてもらうとさぞ気持ちがいいだろう。現実には首から下のメンテナンスは受けておらず、セルフメンテナンスをしていると言えばいいだろうか。

 かかりつけの歯科医院では歯科技工士さんがおもにみてくれている。きょうは昨夜の疲れからか、うとうととしながら、「口をあけて」「うがいをして」など指示があるとき以外は口はあけていても、まぶたが閉じてくるのだった。

 帰り道、鴨川にかかる橋をこえるとき、大きな鳥が群れをなして、橋の上空を旋回していた。車を脇にとめて、写真にとろうとした。しかし、画面に対して、鳥の飛行はあまりに早く、空しか写せなかった。鳴き声からトンビだとわかった。