木枯らし(平成27年12月3日)

木枯らし吹きすさぶ高台の町で

あの娘はコートの襟を立てて

歩いているのだろうか

 

舞い散る葉さえも

落としつくした木々の枝の

何という不定形

この世界そのままの不定形

 

寄り添いたくなる

高木の根元に

しばし立ち尽くし

空を見上げているのだろうか

あの娘は

 

黒みがかった海面を

波立たせる風

その同じ風は頬をいっそう冷たくする

 

せめてあの娘の心の中では

木枯らしが吹き荒れないように

すさんだ心にならないように

 

木枯らしに祈る朝だった