紙の本はいいな(2024年4月21日)

待合室で、ときどき、本を読んでいる人がいる
待っている間に、本を読んでいる人がいる

いいなあ、と思う。
キンドルとか、スマホで読む本もある
ネットで読める本もある

でも、やっぱり、
紙の本はいいな
紙の本を読んでいる姿はいいな

登場人物をふりかえるために
前の頁に戻ることもスイスイできるんだ

傘がこわれた(2024年3月31日)

折りたたみ傘
長いこと、使っていた
ワンタッチで開く

一昨日に使ったときには
何ともなかった

昨日になって、開かなくなった
ワンタッチのボタンを押しても
開いてくれない

こわれたのだろうか

もの忘れ(2024年3月17日)

ある食べ物の名まえを忘れた
イギリスでアフターヌーンティーのときに
食べる小麦粉の菓子

朝から、ときぞき、思い出そうとトライし続けた
夜も9時になって
思い出した
スコーン

いつもそうなのだが、
何かの名まえを忘れたとき
一日でも二日でも
思い出そうとする

やがて
そうだ
と思い出す瞬間がやってくる

卒業式(2024年3月14日)

卒業式シーズンの3月
医学部を卒業したときの卒業式を思い出そうとする
国家試験も終わったあとだったか
それとも
国家試験の前だったか
記憶があいまいになっている

国家試験の受験のとき
同じ大学の学をが同じ部屋に入れてくれたのが
ありがたかった

コロナ(2024年2月18日)

コロナにかかりました
と言えないふんいきはもはや
なくなったようだ

実はコロナにかかりまして

あいさつ代わりになっている

「何度目ですか」
「二度目なんです」

こんな会話が聞こえてくる

ゆず(2024年2月18日)

お天気のいい日にプラプラと
歩いていると、あちらこちらの
庭木に、ゆずがぶらさがっている
皮は厚いし、味はすっぱいし、
小鳥は食べようとしない

何日も何週間も
木の枝にゆずがぶらさがっている

ジャムにしてみるとか
皮をサラダに散りばめるとか
使い道はありそうだ