夏が来れば
亡き父が語っていたことを
思い出す
1学期の最後の日 自転車に乗って家路につく
自転車のかごの中で インク壺がゆれる
家に帰り着くとき インク壺の中で インクが泡だってっている
泡を見たときのうれしさ
明日からは夏休みが始まる
当時は 生徒の器具はペンとインクだった
夏が来れば
亡き父が語っていたことを
思い出す
1学期の最後の日 自転車に乗って家路につく
自転車のかごの中で インク壺がゆれる
家に帰り着くとき インク壺の中で インクが泡だってっている
泡を見たときのうれしさ
明日からは夏休みが始まる
当時は 生徒の器具はペンとインクだった
今年はセミが少ないような気がする
去年の夏もセミは少なかった
一昨年までは
朝からセミが鳴き
大音量だった
大音量を聴いて夏を感じるのだった
せみよ
もっともっと
鳴いてくれ
一昨年みたいに
近くの小学校では
休み時間に校庭で遊ぶ子どもの姿を見なくなった
夏休みが始まったのだ
小学校の夏休みにつられるように
気分が夏休みになった
現実には
夏休みはないのだけれど
チェーンのラーメン店
横断幕がかかげられている
この情熱の沁み込んだ渾心の一杯に胸躍る
毛筆のきれいな字で書かれている
それにしても
おおげさと言うか
誰の胸が躍るんだろう
食べる人の胸が躍る、んだろうな
きっと
日常的な食べ物に、いちいち、胸が躍るのも
疲れるんではなかろうか
ぶつぶつ言いながら
食べてみたら
おいしかった
でも
胸は躍らなかったよ
最近見ていないな
アマガエル
アジサイの葉っぱにちょこんと乗っていた
アマガエル
最後に見たのは
いつだった?
あの小さな体に
脳、心臓、全てが詰まっている
なんと不思議な。
おっくな朝
おっくな昼
おっくうな夜
こんなときには
どんなことでもいいから
ひとつ何かをしてみる
すると
次にすることが決まり 体が動き始める
太田神社は上賀茂神社のわきにある
あまり有名ではないけれど
カキツバタで知られている
カキツバタとは
菖蒲によく似た花が咲く
ちょうど今 咲いている
行ってみた
大きくはない池にびっしりと
花を咲かせていた
3年前から見に行きたいと思っていた
今年初めて実現した
風がふいている
近所のコーヒー店から
豆を焙煎している香りが
漂ってくる
開いた窓から香りが入ってくる
風は香りの運搬係だ
午後5時を過ぎると早くも日没
長い夜が始まる
昨日は一日くもりだった
空は薄暗くて風が強かった
うってかわって
今日は晴れ
空は青く白い雲が浮かんでいた
風もなくて
こういう日には
空を見上げているだけで
気持ちまで明るくなる