田んぼでは、カエルが鳴いている
このあたり、田んぼはないので
カエルの鳴き声を聞けない
京北では、田んぼがあって
カエルが合唱しているという
カエルの合唱を聞きながら
眠りにつきたい
もうすぐ
セミが鳴き始める
季節はすすむ
前へ前へ
田んぼでは、カエルが鳴いている
このあたり、田んぼはないので
カエルの鳴き声を聞けない
京北では、田んぼがあって
カエルが合唱しているという
カエルの合唱を聞きながら
眠りにつきたい
もうすぐ
セミが鳴き始める
季節はすすむ
前へ前へ
知人の話だけれど、
やはり昔々の話。
停電のとき、電信柱の下へ行って、
電信柱には電灯がともされていたから、
電灯のあかりの下で、
本を開いて勉強していたよ
昭和って、こんなことがあったんだ
昔々のこと。
停電がしょっちゅう、あった。
今のような、風水害などのせいで停電するのではなく、
家庭の使い方が悪くて、停電してしまうのだった。
電力会社の社員が、そのたびごとに、直しに来てくれた。
「ヒューズがまたとんだ」
「直しに来てもらわないと」
こんな会話をしながら、社員の到着を待つのだった。
ある夕方、ちょうど定期テストの真っ最中。
ヒューズがとんで、部屋が真っ暗になった。
社員が到着するのを待ちながら、
ベランダの明かりの下へ行き、ノートを開いていた。
他のスーパーマーケットに行ってみた。
ありました。
ハインツのもの
これは輸入ものだろう
北海道青豆
青豆とグリーンピースは同じだろうか。
いつも買い物に行くスーパーでは
グリーンピースの冷凍が買えた。
アメリカ産の有機農産物だ。
最近、売り場にないので、店員さんにきいてみた
「限られたスペースしかありませんからね」
と言いつつ、
スマホで調べてくれた。
取扱商品であることを確認したところ、
なぜ最近は売り場にないのかまではわからないと
いう返事。
がっかりして店を出た
サクラは満開
葉っぱを落としていた木に
若葉が開き始めた
思い出した
皇太子ご成婚の日だった
平成天皇が皇太子だったときのこと
私は小学校4年だった
もし
便器の中にメガネを落としたら
どうしよう
もしスマホを落としたら
どうしよう
流れ口の奥に入り込んだら
拾いだせないだろうな
かくして
メガネをはずして
スマホをしまって
トイレに向かう
この広い世界に
50億人が住むのだから
メガネやスマホをトイレに落とす人が
一日に必ず、一人や二人はいるだろう
小学生の冬の遊びと言えば
たこ揚げだった
風の強い日には
わくわくして公園に行き
たこ揚げをしていた
空高く風にゆれるたこを見上げて
時を忘れた
今はもう
たこ揚げをしたいとは思わない
大人になるのは
なんと悲しいことだろう
手袋をなくしたのに気づいたのは
1週間ほど前
あちこちを探した
思いついては
また別の所を探した
今日になっても見つからない
きっと道で落としたのだろう
くやしい
思い直すことにした
手袋にバイバイという時が来たのだ
思い出のつまった手袋に
さよならを言おう
もうすぐ母の命日が来る。
1月21日
1997年のことだったから、かれこれ30年近い。
神戸の震災から2年後だった
葬儀の日、神戸に雪がふった
おいとめいが、小さな庭に、雪だるまを作った
葬儀が終わったあとの、数日間、
雪だるまはとけて小さくなりながら、形を保っていた
やがて
すっかり形が消えた