中学校の国語の授業。
繭という字を習った。
ある生徒が言う。
「こんな漢字を覚えても、無駄です。
使うことなんてないです」
先生は
「将来、繭子さんという女性と知り合うかもしれないよ。
そのとき、漢字を僕は書けます、と言えるとカッコ良くないか」
あれから何十年も、過ぎて
繭子という名まえの人に、まだ出会ったことがない
中学校の国語の授業。
繭という字を習った。
ある生徒が言う。
「こんな漢字を覚えても、無駄です。
使うことなんてないです」
先生は
「将来、繭子さんという女性と知り合うかもしれないよ。
そのとき、漢字を僕は書けます、と言えるとカッコ良くないか」
あれから何十年も、過ぎて
繭子という名まえの人に、まだ出会ったことがない