今年もツバメがやってきた

 大きく口をあけて、親鳥が巣にもどるのを待つ。餌をみてから口をあけるのではなく、あけたままで、待ちうける。のどの奥まで見えるほどだ。もし鳴くだけの声帯が備わっていれば、大音響を出すのだろう。
 声帯が備わっているのが、ススメとウグイスだ。ツバメには声帯が与えられなかった代わりに、空を飛ぶスピードととほうもない距離を飛行する知能を与えられたわけだ。