半世紀にわたり読み継がれている本。
大島みち子さんの詩を再録したい。
病院の外に、健康な日を三日下さい。
一日目、私は故郷に飛んで帰りましょう。
そしておじいちゃんの肩をたたいて、
それから母と台所に立ちましょう。
おいしいサラダを作って、父にアツカンを一本つけて、
妹達と楽しい食卓を囲みましょう。
二日目、私は貴方の所へ飛んでいきたい。
貴方と遊びたいなんて言いません。
おへやをお掃除してあげて、
ワイシャツにアイロンをかけてあげて、
おいしいお料理を作ってあげたいの。
そのかわり、お別れの時、
やさしくキスしてネ
三日目、私は一人ぽっちで思い出と遊びます。
そして静かに一日が過ぎたら、
三日間の健康ありがとうと笑って
永遠の別れにつくでしょう