アシナガバチの冒険(平成25年9月1日)

地域ネコがときおり、ふらっと立ち寄るので、

あるとき、煮干しを金属製の皿にのせておいた。

小さなサカナが乾燥して、からからになったものを

ネコは好むようだ。

しばらくして皿に目をやると、すっかり煮干しは

なくなっていた。

煮干しの皮が皿に残っていて、アシナガバチが飛んできた。

しばらく皿の上を旋回して、降りてきたかと思うと、

煮干しの皮を口にくわえて、飛び上がろうとした。

ところが、皮が重たすぎるようで、皿の上10センチ

までしか飛び上がれない。

そこで、もう一度、皿に降りて、

もっと小さい皮を口にくわえた。今度は軽々と

飛び上がり、どこかへ消えて行った。

えさにするのか、それとも巣を作る材料にするのか。

帰り道はしっかりと記憶していて、迷いもせずに

飛んで行ったのだろう。

砂糖粒のひとつよりも小さな脳なのに、

なんと優秀なのだろう。