カニと蟹(平成25年3月7日)

気温が高くなった。冬が終わりへと近づいた。

春が来る。

日本海側のカニ漁も終わりに近づいているのだろう。

小学5年生の女の子が書いた作文を思い出す。

カニの話だ。

「私は山陰地方のカニのとれる漁港で生まれた。

最近になって、京都市内に引っ越してきた。

市場では小さなカニは売れないからという理由で

はね物にされる。地元のお店だけで売られている。

私ははね物のちいさなカニが好きだ。とても

おいしいからだ。

誰からも振り向かれない、あの小さなカニの

ように、私はきちんと生きていきたい。

誰にも相手にされなくて、無視されて、さげすまれても

私はりっぱに生きていきたい。

お母さんと、妹と、私だけの家族で」