夕景

 診療所のあるあたりは嵯峨と呼ばれている。嵯峨という言葉は、「嵯」も「峨」も、鋭い山という意味なのだそうだ。たしかに、京都市の西方のこのあたり、丘陵が連なっている。いずれの山も樹木でおおわれている。もし樹木がなければ、鹿の住む奈良公園のようになるのかもしれない。鹿ではなくて、イノシシが棲息しているようだ。

 1週間の終わり、土曜日の夕方になると、本当に1週間が終わったなあと感慨が深いものがある。日没が少し早くなった。写真よりは空の青みが強いのだけれども、機械の限界である。