時は春(平成26年4月1日)

JR京都駅改札口

観光客

学生

生徒

子ども連れの家族

二人連

一人客

ありとあらゆる組み合わせ

後から後から人が出入りする

春は爛漫

 

私の目をひいたのは

改札口に向かいふりかえる人に

手をふりながら

涙をながしている婦人だった

旅立つ人の見送りのようであった

春こそは別れの季節

 

過ぎし年

1月 母が死に

2月 雪が神戸の町にふりしきり

3月 神戸発京都行き電車が

芦屋駅に停車したとき

鉄道ダイヤの

あまりの時間の正確さが

失われたものを思い出させた

春が来たとて

何うれしかろ