腕回り(平成27年12月12日)

昔々の恥ずかしい思い出である

母の友人が近所の誼で

よく話しに来ていた

腕回りが太く

わたしと妹はいつも

「あのおばちゃんの腕太いなあ」

としゃべり合っていた

ある時

いつものように話し込んでいる

そばに行って

「おばちゃん 腕回りを測らせて」

嫌がりもせずに腕を測らせてくれた

私と妹は「やっぱり太いなあ」と

感嘆したのであった

 

ずいぶんと失礼なことをしたものだ

無邪気で鈍感で愚かきわまりなく

なんと性悪な兄妹であったことだろう