昔々の恥ずかしい思い出である
母の友人が近所の誼で
よく話しに来ていた
腕回りが太く
わたしと妹はいつも
「あのおばちゃんの腕太いなあ」
としゃべり合っていた
ある時
いつものように話し込んでいる
そばに行って
「おばちゃん 腕回りを測らせて」
嫌がりもせずに腕を測らせてくれた
私と妹は「やっぱり太いなあ」と
感嘆したのであった
ずいぶんと失礼なことをしたものだ
無邪気で鈍感で愚かきわまりなく
なんと性悪な兄妹であったことだろう
昔々の恥ずかしい思い出である
母の友人が近所の誼で
よく話しに来ていた
腕回りが太く
わたしと妹はいつも
「あのおばちゃんの腕太いなあ」
としゃべり合っていた
ある時
いつものように話し込んでいる
そばに行って
「おばちゃん 腕回りを測らせて」
嫌がりもせずに腕を測らせてくれた
私と妹は「やっぱり太いなあ」と
感嘆したのであった
ずいぶんと失礼なことをしたものだ
無邪気で鈍感で愚かきわまりなく
なんと性悪な兄妹であったことだろう