道に迷ったサンタクロース(平成26年12月24日)

サンタさんが来るまで起きてようね

姉弟はそう決めて

歌を歌ったり絵本を読んで

眠い目をこすりながら待っていた

9時、10時、11時、0時

心配になってきて

家の裏側の大きな川を

窓から眺めて流されている人がいないか

確かめた

きっと道に迷っているんだわ

ふたりは考えた

0時を回り二人は眠りに落ちた

眠る前に手紙を書いた

道に迷ってやっと着いたサンタクロースは

女の子と男の子の枕もとに

置いてある手紙を見つけた

 

サンタさんへ

私の願いを聞いてくれるのなら

お母さんとお父さんにあげたい物があって

それを私と弟はほしい

お母さんには手袋をあげたいの

手があかぎれて痛いから

お父さんには靴下をあげたいの

足のしもやけがかゆいから

 

こどもらの希望がかなえられたことは

言うまでもない