金沢往復 その二

昨夜、知人宅に泊めてもらった。朝、6時に起床した。もう外はすっかり昼間のようだ。兼六園とお城へ、知人と二人で向かった。杉苔、梅、松に目を奪われる。赤松は見たことがないほどの大木が多く、根本は苔でしっかりとおおわれている。梅は比較的若い木が多く、まだ小ぶりだ。実をつけるのはこれからだという。
 
 同じように早朝散歩に来ている人は多く、「おはようございます」とお互いにあいさつを交わすのが珍しかった。京都では竜安寺が早朝開放をしている。同じように、互いに挨拶を交わすのだろうか?
 
 午後には、県立中央病院の講堂で百名を超える参加者の前で、「あかちゃん こどもの死を考えるセミナー」が開催された。60分の持ち時間をもらって、スライドを使うことなく、話し終えた。だいじな、だいじなことを話しているつもりだけれども、伝わったのだろうか?

 夕方の特急列車の座席に揺られて、帰り道についた。外は暗くて、田んぼも鳥も湖も見えなかった。琵琶湖の東岸に点々とともる灯りが左側の車窓にずっと見えていた。