きのう午後の空いた時間
仕事場近くのカフェへ足が向く
離れた席では中年女性が数人
大きな声で話し合い
私はねえ、今度、パレスティナへ
特攻隊に行くんや
様子のいい人が語る
あんたこないだ右肩を骨折したばかりじゃないの
なんてぶっそうなことを言うの
そうなんよ まだ右腕が上がらないけどね
そんな体で何の役に立つの
きかれたくだんの女性いわく
砲弾が落ちてくるとき
こどもの体を私の体でおおうのよ
そうすれば被弾は私の体で
食い止められる
これが私の特攻隊なんよ
話題は次に介護のぐちへと
移っていった