まだ20世紀だった頃
ハーバード大学にこんな教授がいた
本を精力的に書きまくり
講演、政府委員、あまたの役職をこなしていた
有名人なのであちこちからパーティに
招待され、多忙のなか、まめに出席するのだった
招かれた家では
芝生の手入れが悪い
料理がまずい
ホストの服にしわが寄っている
犬のしつけがなっていない
など辛辣な発言を繰り出した
しかも一々の発言は正しい指摘だった
時がたち
教授がパーティに招かれることはなくなった
ういた時間でますます書くことに熱中し
本を次々と出版し
いよいよ有名になっていった
知る者は言わず
言う者は知らず
老子