偶然、それとも必然(平成26年2月13日)

エサになるような物が何もなくて、

食事中のこちらを見ては、悲しそうな声で鳴く。

空腹を訴えるような目つきとしぐさ。

こんなでき事も偶然なのか、それとも必然なのだろうか?

今朝、通勤の道で知り合いのOさんに出会った。

京都に来ることが決まり、家探しをするとき、

空き家を見つけてくれた人だ。

その竹林に囲まれた空き家が気に入ってというよりも

空き家のあるあたりの風景が気に入って、

ついに今の住処を見つけた。

もしOさんが家探しをしていなかったら、家探しを

しても竹林に囲まれた家が空いてなければ、

おそらく今の住処には至っていなかっただろう。

これは偶然なのだろうか、それとも必然なのだろうか?

数年前、Oさんが田中クリニックにやってきて、

「寝れないよ。先週、兄貴が死んでしまった。

死に際に大きな息をしていたのを思い出したら、

寝れなくなった」

ふだん威勢のいい人なのに、憔悴した様子だった。

この人にも、死ねば泣くようなお兄さんがいたのだ。

人の心を感じさせられたときだった。