散る準備はできた?(平成26年2月16日)

風の冷たい日曜日。

保津川下りの船が運休中のこの時期、嵐山も嵯峨も

人出が少なくなる。寒村のようだ。

風が冷たく吹くのを生垣にそって歩いてよける。

散歩しながら、とあるうちの垣根の樫の木が

目に入った。

夏の暑さにも冬の雨風、雪にも耐えてきた葉なのだが、

虫に食われてぎざぎざになり、今にも力が尽きて散りそうだ。

常緑樹と言われる木々も春先になるといっせいに

葉を落とす。一年間、光を浴びて呼吸してきた

古い葉は役目を終えて、散っていく。

そして新しい葉。それは本当に美しい。

次の春まで1年間、役目を果たすのだ。