習字の時間(平成26年2月6日)

手水鉢のそばを通ったら、つららを見つけた。

竹の注ぎ口と水面を橋渡しするようにできた

まっすぐな棒のような形だ。

中学校1年生の3学期の今頃、

週に1回、習字の時間があった。

回を重ねるうちに楽しくなってきて

心がおどる感覚がうまれてきた。

そのときに書いた字は高得点を

つけてもらった。

けれど、その時が学校で習字を習う

最後の授業だとは思いもよらなかった。

習字の私塾に通って、もっともっと書いておけば

よかった。小さな後悔である。

そう、人生とは無数の後悔の別名なのだ。