若者のいない町で(平成26年5月28日)

年に一度

若者のいない町に神様が還ってくる

還幸祭に神幸祭

今年もお還りのときが来た

御神輿を担ぐのは腰痛の出始めた

中年者ばかり

とうとう今年は御神輿に車台を

とりつけた

それでも腰はみしみしと音がするほど

酷使された

掛け声は弱弱しく

目には日ごろの悩みの色を浮かべている

翌日の朝

整形外科に接骨院に

大勢がおとずれた

祭りはマンネリそのもの

それでいいんだ

きみマンネリをあざわらうことなかれ

人生とはマンネリのことだから