姉のわたしの
たったひとりの弟が
8月に逝った
妻とおさな児とわたしを残して
蝉の鳴く暑い日だった
わたしが思うただひとつのこと
もう一度きみに会いたい
わたしの命の半分を
きみにあげたかった
わたしの子が20歳になるまで
自分の命はそれ以上はいらないから
きみの子が20歳になるまで
生きさせてやりたかった
三十路になったばかりというのに
あまりにも早くきみは逝った
なんて哀しい8月
姉のわたしの
たったひとりの弟が
8月に逝った
妻とおさな児とわたしを残して
蝉の鳴く暑い日だった
わたしが思うただひとつのこと
もう一度きみに会いたい
わたしの命の半分を
きみにあげたかった
わたしの子が20歳になるまで
自分の命はそれ以上はいらないから
きみの子が20歳になるまで
生きさせてやりたかった
三十路になったばかりというのに
あまりにも早くきみは逝った
なんて哀しい8月