8月に逝きし弟よ(平成26年8月29日)

姉のわたしの

たったひとりの弟が

8月に逝った

妻とおさな児とわたしを残して

蝉の鳴く暑い日だった

わたしが思うただひとつのこと

もう一度きみに会いたい

わたしの命の半分を

きみにあげたかった

わたしの子が20歳になるまで

自分の命はそれ以上はいらないから

きみの子が20歳になるまで

生きさせてやりたかった

三十路になったばかりというのに

あまりにも早くきみは逝った

なんて哀しい8月