麺のいろいろ

暑くて頭の中が沸騰(ふっとう)しそうだ。もう沸騰したあとかもしれない。それでつまらないことを考えた。
日本には麺類の種類が多い。
まず日本発の麺類。うどん、そば、そうめん、きしめんの4種類がある。
中国発のラーメン。
アジア発のビーフン。
イタリア発スパゲッテイ。
ラーメン以外は乾燥させた物がある。保存食になる。
それぞれにおいしい麺類をしかもこれだけの種類があって、一国にいながら食べられる。日本だけではないだろうか?

 夏はそうめんをゆでる。
これなら自分ひとりでもできる。そうめんは麺類の中では一番細いからゆで時間も短い。省エネ優等生だ。将来、燃料不足の時代が来たとき、そうめん以外は制限されるかもしれない。
だしつゆも完成品を使う。薬味を気にしなければ、これだけで昼食代わりになる。お店で出されるそうめんにはいろいろと食材があしらわれて、
きれいだ。自宅で、ひとりで食べるのは、あっという間に終わる。
あと片付けもかんたんに終わる。

ところがときどき、困ったことがおきる。
だしつゆとアイスコーヒーのびん容器をまちがえてしまう。どちらもガラスのびんに入っている。見た目の色は同じだ。どちらも冷蔵庫に入っている。ラベルをさっと見れば、まずまちがえない。確認を忘れてしまう。
そういうときに限って、めんつゆのつもりでアイスコーヒーを器に入れる。一口食べて気づく。

 麺類の種類が豊富なだけにあまり食べない物が出てくる。何を食べないかは人によってちがうだろう。私の場合はラーメンをあまり食べない。好き嫌いのせいではなくて別の理由がある。カウンター席が苦手だ。
 カウンターごしに、できたてを目の前においてくれるとき、「もしその手がすべったらどうなるのだろう?」と考えてしまう。頭からラーメンを汁ごとかぶることになる! 頭といわず、顔といわず、やけどしてしまうだろう。実際にはこういうことはまず起きないのだろうけれど。