黄色の食パンをいただいた
カボチャの色
まだふつうの食パンがあるので
冷凍庫にしまった
どんな味だろう?
黄色の食パンをいただいた
カボチャの色
まだふつうの食パンがあるので
冷凍庫にしまった
どんな味だろう?
初雪のふった朝
子ぎつねは寒さに手がかじかんだ
母きつねが温めても、冷たいまま。
手袋を買ってやらなくては、母きつねは決心した
人間の住む町へ、子ぎつねを行かせた
人間はこわいんだよ、捕まられたら帰れなくなるよ
子ぎつねに言い含めた
お金を握りしめた子ぎつねは町へ向かった
手袋屋さんは、ちょうど手にあう大きさのものを
選んだ
ぶじに帰ってきた子ぎつねを抱きしめ
母きつねはうれしくて、目に涙をうかべた
中学校の国語の授業。
繭という字を習った。
ある生徒が言う。
「こんな漢字を覚えても、無駄です。
使うことなんてないです」
先生は
「将来、繭子さんという女性と知り合うかもしれないよ。
そのとき、漢字を僕は書けます、と言えるとカッコ良くないか」
あれから何十年も、過ぎて
繭子という名まえの人に、まだ出会ったことがない
この頃、昭和の評判がよくないようだ
「それって、昭和だね」
なんて、バカにした言い方を耳にする
まあ気にすることはない
けれど
昭和はいい時代だった
ずばり給料の水準は、現在の2倍だった気がする
遠くから知人の詩人がやってきて
こんな詩を書いたから、見てくれと
言う。
生きがいに近づいてはいけないよ
なぜなら
それは灼熱だから
生きがいに近づいてはならないよ
なぜなら
それは深淵だから
生きがいのそばに
ただ居るだけでいいのだよ
どれどれ
「手袋を買いに」を久しぶりに読んだ
小学校2年生の国語の教科書に収められている。
初雪のふった朝
子きつねは、雪を初めて知る
その冷たさ
雪ふる日のまばゆさ
母さんきつねは子ぎつねに、
手袋を買ってやりたいと思う
子ぎつねは町へ自分だけで行く
夜なのに町の明かりに子ぎつねは驚く
手袋屋さんで、ぶじに、買えたのだろうか
こどもの頃からあって、今もあるお菓子。
それはカステラ。
なんだか急に食べたくなって、ネットショップで注文した。
クリニックの近くに、あまりはやっていない喫茶店がある。
昼休みに、たまに休憩に行くと、客がいるときもあれば、
誰もいないときがある。すいているとき、好みの席に
座れるのがありがたい。
店主とは顔見知りで、他の客がいないときには、
よもやま話をするときがある。
最近の店主の話題は、日本人観光客と外国人観光客の
違いである。
店主の観察では、日本人観光客は服装にお金をかけている。
けれど、歯がきれいじゃない。
外国人観光客は服装にはお金をかけていないけれど
歯がきれい。
その違いは、デンタルフロスを使っているかどうかだ。
私は店主にきいてみた。
「店主さんは、デンタルフロスを使っているの?」
店主は答えて
「自分は使っていないですよ」
何年か前の5月のある日
クリニックの裏手の方から
いいにおいが漂ってきた
たどっていくと
裏手にあるお家の垣根の白い花だった
濃い赤紫の葉に白い花
ちょうど出てきた家の人にきくと
これはジャスミンの花
いくらでもふえるのよ
香りのいい花はいくつもあるけれど
ジャスミンが最高
陸上競技の数ある種目の中では
やり投げのフォームが一番、美しい
次に美しいのは走り高跳び
その次に美しいのは
中距離競技のランナーの走るフォーム