中村哲さん(2020年1月7日)

10年も前になるだろうか

京都市内の大学の講堂で講演会が開かれた

途切れ途切れに話を思い出す

切れ切れの話を書いてみる

「私は頭が悪いけど、アフガニスタンの現地語を

6つしゃべれます」

驚異的な頭脳、すばらしい言語能力の持ち主である。

それなのに、なんて謙虚な物言い。

「私はフランス人と現地では間違えられた」

これは笑いをとろうとして言っているのだろう。

「銃撃されたとき、運転手が失禁しました」

命の危険が迫ったときに言うセリフにしては

ユーモアを感じさせられる。

「家族がいなかったらなあ。もっともっと

できることがあるのになあ」

本音なんだろう。

あとは盲腸炎の手術をしているときの姿。

ちゃんと外科医もできるんですよとアピール。

一見さん(2020年1月5日)

いちげんさん お断り

紹介のない初めての客は入れません

そういう店のことを

いちげんさん お断り

というそうだ

ちょっと違った意味にもとれる

一回だけしか来るつもりのない人は

お断りします

何度も通ってくれる客

ひいきにしてくれる客

そういう客を求めています

って意味ではないかしら

しかし一度も行ったことがないのに

何度も通うことを先に約束するって

無理なんじゃないか

こんなふうにも思う

よく考えてみたら

学校とか会社とか

入ってみるまではわからないはずなのに

ずっと居続けることを先に約束するところだ

結婚だって

ずっと添い続ける約束を先にしておくものだ

人生とは

こういうものなのかな