シンプルライフ(2018年5月13日)

複雑なものは単純に

単純なものは複雑に

波打ち際にたたずむとき

永遠の繰り返しにたたずむ

こんな男がいたという

父母と三人暮らし

1匹の犬をかわいがり

人間の友だちを欲しなかった

義務教育だけは終えて

そのあとは社会というものと無縁に生きた

家にあって父母を助け

犬が死ぬと生き別れのつらさに耐えかねた

健脚だったので徒歩旅行にひとり

しばしば出かけるのだった

学ぶことは限りなくあり

書物に没頭しては時間が足りない

とこぼしていた

父を見送り母を看取り

一人身になっても

生き別れ死に別れするくらいなら

なんという身軽さ

シンプルライフ

ここにあり

乗り物酔い(2018年5月13日)

JR京都駅から特急に乗ると

行けないところはないくらい

特急は各地は向かう

乗り物酔いさえなければ

舞鶴だって、和歌山だって、金沢だって

日帰りでも一泊でも往復できるのだが

酔い方がただならないので

あきらめるしかない

もうちょっとだけスピードを落としてくれたら

しかし横揺れは防げない

なんとかならないのかなあ