ジャスミンの香り(2024年5月12日)

何年か前の5月のある日
クリニックの裏手の方から
いいにおいが漂ってきた
たどっていくと
裏手にあるお家の垣根の白い花だった

濃い赤紫の葉に白い花
ちょうど出てきた家の人にきくと
これはジャスミンの花
いくらでもふえるのよ

香りのいい花はいくつもあるけれど
ジャスミンが最高

やり投げ(2024年5月9日)

陸上競技の数ある種目の中では
やり投げのフォームが一番、美しい

次に美しいのは走り高跳び

その次に美しいのは
中距離競技のランナーの走るフォーム

ある小説(2024年4月29日)

ケンフォレットという、イギリスの作家の
小説を読んだ
『ピラスター銀行の清算』
文庫本で、上下で、1000ページ

1860年のイギリスが舞台
最初の数頁を読んだだけで、物語の中に
引き込まれた
登場人物が、あたかも知人であるかのうように
身近になった

2週間ほどで読み終えたのだけれど、
物語の世界に、今も住んでいるような気がしている

読んだ本は日本語訳

走り高跳び(2024年4月29日)

祝日と日曜日が重なって、今日の月曜日はお休みになった
だからでもないけれど、
走り高跳びのYouTube動画を見た

かなり前から飛び方の主流は背面飛びになっている
背面飛びの、体の動きが、気になるので、
動画をいくつも見た

選手たちは、気持ち良さそうに、空中を飛んで、
バーを越えて、落下していく

紙の本はいいな(2024年4月21日)

待合室で、ときどき、本を読んでいる人がいる
待っている間に、本を読んでいる人がいる

いいなあ、と思う。
キンドルとか、スマホで読む本もある
ネットで読める本もある

でも、やっぱり、
紙の本はいいな
紙の本を読んでいる姿はいいな

登場人物をふりかえるために
前の頁に戻ることもスイスイできるんだ

傘がこわれた(2024年3月31日)

折りたたみ傘
長いこと、使っていた
ワンタッチで開く

一昨日に使ったときには
何ともなかった

昨日になって、開かなくなった
ワンタッチのボタンを押しても
開いてくれない

こわれたのだろうか

もの忘れ(2024年3月17日)

ある食べ物の名まえを忘れた
イギリスでアフターヌーンティーのときに
食べる小麦粉の菓子

朝から、ときぞき、思い出そうとトライし続けた
夜も9時になって
思い出した
スコーン

いつもそうなのだが、
何かの名まえを忘れたとき
一日でも二日でも
思い出そうとする

やがて
そうだ
と思い出す瞬間がやってくる