笑ってますねん(平成26年4月16日)

京都に来てから

、「なんとかかんとかしてわらってますねん」

という話しをたまに聞くことがある。

軽いあいさつのようでもある。

なかなか味わいのある表現だと思う。

「あんないやなことがあった、こんな困ったことが

あった」という話しは時として

聞かされる相手もくらい気持ちにさせてしまう。

そうならないように配慮された表現が

「なんとかかんとかして笑ってますねん」だ。

顔で笑って心で泣いて

それはそれでマナーなのだ

 

ピカピカの好きな宮沢賢治(平成26年4月16日)

宮沢賢治はピカピカという言葉をよく使った。

「雲の信号」という詩があってその最初の3行。

あゝいゝな せいせいするな
風が吹くし
農具はぴかぴか光つてゐるし

畑仕事にいつ使われてもいいように

ピカピカにみがかれた農具。

自分におきかえて言えば

医学書や薬辞典や検査ガイドラインが

きちんと並べられた本棚を連想する。

いつでも使えるようにそこに控えている道具。

「鍬はピカピカ」という題の詩が確か

あったと思ったけれど、乱雑な本棚のどこかに

埋もれてしまっているようで見つけられなかった。

a cup of tea (平成26年4月14日)

運動量のわりに食べる量が多く

体に脂肪として蓄えられる。

それが役に立つのならいいのだが

まるで役には立ってくれない。

食べる量を制限することにした。

昼食をとるのをやめてみた。

朝7時代から夜7時代まで食べ物はなし。

おなかがすいたなあ。

空腹感はあってもがまんの範囲内だ。

お茶を飲むことにしてみた。

お茶がしみじみおいしいと感じる。

お茶の種類は多いのでいろんな種類を

これから楽しめそうだ。

日曜農園(平成26年4月13日)

トラクターを動かしてうねを作る。

膝をついて、細かい雑草をとる。

そんな作業をしている老夫婦を見た。

いつも何かしら植わっている畑の

今年の作業の始まりのようであった。

作業はきつく体は疲れるだろう。

しかしそれを補って余りあるはずだ。

きょうの戸外の気温、風、日差しは

絶好とはとても言えないが、風はなく、

したがって砂埃はたたず、心地よい日よりだった。

くもりなので日焼けの心配もいらないのであった。

もしたとえ狭くても農園を持つ持つことが

できたなら、それを幸せと感じる人は少なくないと

思う、そんな日曜だった。

神戸散歩その1(平成26年4月12日)

土曜日、仕事が午前中に終わった。

午後、予定していた神戸散歩に出かけた。

神戸生まれの神戸育ちと思ってはいても

知らないことばかり。せめてあの道や

この道の角に立ち、父母をしのぶよすがと

したい。

南北の幹線道路、川と

東西の電鉄、国道とを歩きたい。

たとえれば神戸のお遍路さんというわけだ。

JR六甲駅から阪神電車「新在家」駅まで

歩いた。

ゆるやかな下り坂と海の方へ向かうんだという

期待とで胸がはずんだ。

東西に延びる神戸製鋼所の広い敷地を迂回する道が

わからず、海へいたることはできなかった。

阪神電車に乗って梅田へ向かった。

こどもの頃、乗っていた阪神電車と大きく

変わってはいなかった。

「新在家」駅は初めて乗る駅。途中の魚崎、芦屋、

香炉園はなつかしい名まえ。

四季と言われて(平成26年4月11日)

学校で教わったのだろうか

一年には四季があることを

自然界は二で成り立っている

男と女

昼と夜

一年は夏と冬からできている

変わり目が春であり、秋である

ぶらんこを前へこぎ後ろへもどるように

冬が終り夏が来る

夏が終り冬が来る

季節はただ二つ

あなたとわたしのように

ふたりだけで世界は完ぺきだ

 

春はオープンカーに乗って(平成26年4月11日)

毎年のことだが暖かな日が続くと

決まって観光地でもある当地を

オープンカーが走る。

決まってサングラスをかけて。

そんなオープンカーを見ると

春が来たんだなと感じる。

ところで自分自身はオープンカーなど

とんでもない、と思うたぐいの人種だった。

雨が降ってきたらどうする?

ほこりが舞いこんでくるではないか!

じろいろ見られるではないか!

目にゴミが入るではないか!

もっともな理屈を言っていた。

あるとき、テレビが谷川俊太郎の

映像を映していた。

オープンカーを運転している!

驚いた。

やはり詩人はちがうんだ

遊び心があるんだ

そう思わないではいられなかった。

オープンカーを愛する人を

詩神は愛するのだ

だからオープンカーを運転しなくちゃ

 

桜は大木(平成26年4月7日)

若い木から老成した木まで

老若の桜が今ぞ盛りと咲き誇る。

老木になると幹が太くなるだけでなく、さらに回転が加わる。

驚くような存在感を放つようになる。

枝を含めると立体としては相当の空間を占める。

広い面積が必要だ。

急に食べ物の話になるけれど、

サクランボは花は桜そっくり、しかも実をつける。

人間にとってこんな都合のよい木は他にない。

詳しい人の話によれば、暖地という種類が

育てやすいそうだ。