恋もできない
コロナのせいで
哀れ若者
日本 アメリカ ヨーロッパ
幸あれ若者
台湾 韓国
香港 中国 シンガポール
恋もできない
コロナのせいで
哀れ若者
日本 アメリカ ヨーロッパ
幸あれ若者
台湾 韓国
香港 中国 シンガポール
今日も日が暮れて
一日懸命に働いて
海で泳ぐのと似てるな
決して動きを止められない
止まったら最後
海底へ
思い出せば
亡父は泳ぎが達者だったな
浜辺から沖合まで
何度となく
行ったり来たり

昼下がり
道を歩いていたら
見つけた花
歩くといいこともあるんだ

知らなかった
ミモザって
イタリアらしい花だってことを
色は黄色しかないらしい
イタリア がんばれ
財布がひとつ落ちていた
財布と言っても小銭入れ
拾ってみたら自分の物
自分のクルマのドアの下
雨に濡れ皮が湿ってた
車を降りるときに落としていたのに
気づかなかったのだ
なんと運のいい
盗られても文句は言えないところだった
中身のコインはピカピカ
雨降りの夜の出来事
ここに一組の男女がいる
私たちが出会ったのは運命的だったのね
こうしてこの男女は結婚した
時は流れ
その間にいろんなことがあった
こどもが生まれ育ち
やがて巣立っていった
ある日
どちらからともなく
別れ話が持ち上がった
時は流れ
男女は別れた
私たちは分かれるように運命が決まったいたのだね
街路樹のイチョウに小さな葉がつき始めた
幹は雨にぬれて、コケの緑がひきたつ
まことに春らしい命のいきおい
けれどもこの寒さは初めての経験だ
4月の雨ふる日の寒さと冷たさ
やはり5月が来るまでは
暖かさとぬくもりはやってこないのだ
5月 5月 5月
早く来い

この花なーに
お母さん
植物にくわしいお母さんはこう言った
ミモザっていうのよ
風がそのとき吹いて
女の子の帽子を飛ばしそうになった
女の子は両手で帽子を押さえた
ミモザの花は
ゆらゆら揺れている

春うららの嵐山
人影はなく
40年前に戻ったかのように
食材は宅配で注文するようになってから
もう25年
週末に食材を求めてスーパーマーケットへ
そんな暮らしはせずに来た
今日はこれを食べたいと思っても
そうはいかない
家にある物で作る食べ物を食べられれば
満足しなくちゃ
米だってトイレットペーパーだって買える
宅配のありがたさ
今年の目標は
フードロスを減らそう