気分が沈んでいく
ものうい空の下
どうでもいいことに
時間をさくに限る
なぜか
studio
という単語が気になり
辞書をめくる
study
student
みな同類の言葉であると
辞書は言う
英語もドイツ語もイタリア語も
studioを
使うんだよ
気分が沈んでいく
ものうい空の下
どうでもいいことに
時間をさくに限る
なぜか
studio
という単語が気になり
辞書をめくる
study
student
みな同類の言葉であると
辞書は言う
英語もドイツ語もイタリア語も
studioを
使うんだよ
風は神がおこすものと
信仰されていたころ
雷もまた神がおこすものと
信仰されていた
いつしか信仰が薄れゆき
木枯らしが数えられるものとなり
下界の現象とみなされる
本当は今も神が風をつかさどる
道端を
庭の片隅を
吹き抜けて現われわたる
今朝の青空
木枯らし1号の吹いた今朝
神がいたるところに満ち満ちていた
あれがほしい
これがほしい
そんな貪欲さはないつもり
けれど
愛されたい
好かれたい
そんな貪欲さがわたしの中には
ある
それが夜ごと日ごとに
襲いかかる
人ってみんなこんなだろうか
学校へ行くと
天真爛漫な生徒たちに
見抜かれてしまう
一日
家にいて
飼い猫とじゃれていたい
珍しく映画を映画館で見た
関ヶ原
画面がどの場面も美しく
それだけでも十分満足した
ことに関ヶ原のススキの群生の
間を馬でかけるシーン
ところが
俳優の早口がこれはいけないと
思った
何を言っているのか
はっきりとはわからない
道理で評判にもならず
客席は人の姿がまばらである
石田光成の生涯を描いた内容で
知らないことが多かった
ひとつ発見したことがある
それは
大名というのは一種の軍事政権であること
つまり
軍人が民衆を統治しているのである
日本史では
こんな言い方はしなかった
けれど
どう考えても
織田、豊臣、徳川
軍事政権そのものである
いいとか悪いとかは
わからない
けれども確かなことは
そういう軍事政権が日本を統治していたから
欧米の進出を阻み
独立を維持できたこと
中米、南米では原住民は全滅させられた
日本はそうならなかったのは
ひとえに軍事政権のおかげである
なぜか肖という字が気になって
肖という字はどんな意味なんだろう
消えるという字に含まれる
しかもサンズイが付けられている
不肖の息子と言われるときには
不がついて否定されるのだから
肖はきっといい意味なんだ
削るとなると
右側が刀
とやかく言わないで
白川静を見てみたら
肖は似るだって
だからそっくりに描けば肖像画なんだ
不肖の息子は親にちっとも似ていないこどものこと
すっかり定着した家具メーカーが
ニトリだが、
会社名が創業者の名前にちなんでつけられたことは
意外と知られていないようだ。
ニトリが名前だと聞くと
似鳥か煮鳥かどっちだろう
こう思うだろう
正しくは似鳥の方である。
その一方でお家騒動でニュースに
しばしば登場するのが大塚家具で
こちらは高級路線だとかいう。
どちらが売れているか、勝負ははっきりとしていて
ニトリの勝ちである。
いつの日か
日本中の家具がニトリという日が来るに違いない
もう逆らえない流れなので
何を言ってもムダだろう。
それでも思うのは
何と味気ないことだろう。
日本中で 世界中で
家具はニトリ
服はユニクロ
個性の尊重だ 自由だ
と求めた結果が
この同一性
こんな題名の本がある
実在の91歳のモデルが
書いた本である
カバーには著者の写真が
使われている
確かに題名のとおり
美しさは一面では
顔立ち、頭の形、髪の綜合で決まるのだろう
なかでも
頭の形がけっこう大切な要素ではあるまいか
それだけではないのが
人間の美というものの面白さである
表情
気迫
魂
信念
偽りのなさ
心の反映が
美しさを感じさせる
コーヒー豆を電動ミルでひき
紙フィルターでこす
すっかり習慣に組み込まれて
体にしみついている
コーヒーがこぼれて
白いテーブルクロスにしみついたように
マグカップやたまにのむ紅茶茶碗を
洗うこともなぜか大好きだ
大学生になったら
何をするのときいてみたら
バイトをするのだという
それも悪くはない
けれどもったいないと思う
台風が近づいてくる
雨が朝からふりそそぐ
空はどんより
こういう日こそ
心までどんよりしてくるのを
こらえなければならない
こらえれるかどうか
見渡せば
この時期に落葉する木があり
その新緑が目にしみる
ガラス窓をふく人がいる
顔が写るくらいぴかぴかだ