外は雪(平成26年1月30日)

朝、目覚めたら、外は真っ白の雪景色。

メジロはみかんが好きだ。

どこからか飛んできて、見つけるのだ。

おいしそうに、楽しそうにつついている一羽の

少し離れたところにもう一羽がいた。

冬は繁殖期なのでつがいで行動するのだ。

ひとしきり、つついて2羽はどこかへ飛び去った。

朝日が空高く昇り、雪がとけるころ、

みかんを食べに戻ったメジロは

偶然いあわせたネコにとらえられてしまった。

 

 

1月の空(平成26年1月30日)

30日ほどの間に

思わず外にうかれ出るような晴れの日が

あった。数えてはいないけれど、3日か4日。

風なし。空は青。雲はくっきり。陽ざしは暖か。

冬の美しさはこうなんだ、と言わんばかり。

そんな日にはピクニック用のシートを取り出して

野原に広げて寝ころんでみたい。

と思う間もなく

冷たい風がふきはじめ、落葉樹には

落とす葉はすでに1枚もない。

 

1月の河(平成26年1月30日)

1月が去っていく。

来年も1月はめぐってくる。

今年の1月は2度とやって来ない。

去りゆく今年の

1月の背中を見ながら

名残を惜しんでいる。

リオ・デ・ジャネイロは

ブラジルの首都。

元々の意味はと言うと、

リオは「河」

デは「の」

ジャネイロは「1月」

だから直訳すると「1月の河」

英語では

1月は January ジャニュアリィ。

ポルトガル語では

1月は Janeiro  ジャネイロ

たしかによく似ている。

Jaは国によって、「ジャ」と

言ったり、「ヤ」と言ったりする。

ドイツ語では

1月は Januar :ヤヌアール

そこでなんだが、ドイツ語ふうに

リオ・デ・ヤネイロ

と言うと、これはなんだか

おかしな響きになってしまう。

 

さようならお正月(平成26年1月5日)

9つの日が一つ、一つ過ぎていった。

今夜が最後のお正月休みの夜になった。

来年も正月は来るけれど、

この正月はこれかぎり。

さようなら、お正月。

小さな石のそばは枯葉のふきだまりになっている。

そこに葉をのばした水仙。

葉のあいだには花のつぼみをつけた茎が

今にも伸びようとしている。

花が開いたら、寒風にゆられながらも、

咲き続けるのだ。

 

飛行機雲(平成26年1月4日)

あれはまだ楓に葉がついていた頃のこと。

紅葉の枝越しに飛行機雲がふたつ見えた。

西へ向かうのと東へ向かうのが交差している。

嵯峨の空は飛行機の通り道だ。

あいにくきょうは風は冷たく、空には雲が

広がり、飛行機は見えなかった。

 

ほんの昨日のように(平成26年1月2日)

あのときから長い時間が過ぎ去った。

時計とカレンダーの時間で測ると

10年、20年、もっともっと長い時間が

過ぎ去った。

けれども、心の中の時計では、

ほんの昨日の出来事だったように

思われるのだった。

こじんまりとした校舎の2階の、

こじんまりとした教室。

朝1時限目の授業が終わって、2時限目の

授業の始まりを待つ間。外廊下に出ると、

陽ざしはぽかぽかと暖かく、誰かと誰かが

話し合っている。

雁は八百(平成25年12月25日)

どこまでも青く澄んだ、冬の青空。

もう夕方だ。

びわ湖の空を、群れなす鳥が

飛んでいく時間だ。

雁は八百。矢は三本。

たくさん願いをもっていても、

かなうのはひとつかふたつ。

今年もまた、たくさんの願いを

もって始まり、ほんの小さな実りだけが

与えられた。欲張りすぎるのはよくないんだな。

やっぱり。

年の暮れの、しみじみした後悔も

あるけれど、それを忘れて

夕方の青く、また赤い空を

しばらく見上げていた。

 

クリスマスの夜は更けて(平成25年12月25日)

陽ざしはあたたかで、おだやかな、風のない、

冬の美しい一日。でも、こういうめったにないほど

気候のよい日の次は必ず雨に決まっている。

それがバランスというものだ。

午後にオーストリア人の知人が訪ねてきた。

「そういえば、Xmas っていろんな所で

見るんだけど、あれはヘンだね」と言うので

どこがヘンなのってきくと、

「英語圏ではChristmas って書くのさ」

そうなんだって。

勘違いというか、間違いというか、

和風になおしたのか。

今朝は早起きしたこどもが多かっただろう。

プレゼントが届けられているかどうか、

わくわくしながら。

夕方、母親に連れられて、インフルエンザワクチンの

注射に来た女の子がいた。案の定、痛くて

泣いた。朝にはサンタさんのプレゼントで

喜んだろうに。

「クリスマスプレゼントをもらうと痛い目にあう」

だなんて短絡していないことを願った。

 

道をきかれて(平成25年12月23日)

横断歩道で待っていたら、3人連れの

旅行者らしい人から、道をたずねられた。

バンブーというので、竹林の道を探していることが

わかる。そこで、左に曲がって、まっすぐ歩いて、

と説明すると、すぐに理解してもらえた。と思った。

あとで考えたのは、正しく説明していたのかどうか、

疑問がわいた。もしまちがっていたら、きっと

また誰かに道をきくだろう。

嵯峨と嵐山一帯は観光地なので、

道案内のボランティアがいてもいいなと思う。

サンドイッチマンのかっこうをして

i と書いた大きな札を前と後ろにつける。

格好悪いな、とても。